2014-01-01から1年間の記事一覧

サクライロ

寒暖差の激しい3月を経て、桜が見頃を迎えている。急に春めいてきて、外は何層もトーンを上げたように見えた。帰郷中に思ったこと、それは最も自由度の高い関係が「友達」。家族や恋人、同級生や同僚などよりも境界線があやふやで、距離を置くことも縮めるこ…

ねじねじの行方

中学生の頃、好きな人に電話をかける時、受話器から伸びるねじねじの先に相手がいるのだと思って、ときめいた。ねじねじを指に絡ませながら「繋がっている」感覚を味わった。きっと私よりも若い世代にはコードレスや携帯電話が当たり前で、線の先を辿ってい…

なんとなく。という感覚

なんとなくという理由では足りない気がして、いつも論理的、科学的、倫理的理由をあれこれ探してしまう。それは損得勘定で動く世の中に対する、ある意味ではアンチテーゼなのかもしれない。ビジネスや集団生活の中においては、一般的で常識的な理由も有効だ…

Beautiful World

今年になってから、歴史や言語に興味を持つようになった。海外の遺産や絶景をもっと見たい、沢山の刺激を吸収したいと思う反面、自国についてももっと知りたいと思うようになった。これまではさほど歴史に興味もなかった私にしては、面白い変化だと思う。恥…

100%の答え

僕は、こんなことを考える。小学5年生のある日、僕は体育館でバスケットボールをしていた。放課後の体育館はネットで半分に仕切られ、向こう側ではバレーボール部が熱心に練習していた。シューズの擦れる音とボールの弾む音が響く。こちら側で僕と同級生はオ…

Le chocolat "Tokyo"

もうすぐ、上京して12周年になる。長いなぁ、と改めて思った。長いので、この都市に対する感覚もそれなりに変化しているらしい。上京した頃は、網目模様のような複雑な乗り換え路線図に恐怖を感じ、新宿の人の多さに眩暈がした。電車に乗っていると、流れる…

雨→雪

「嗚呼、この人の視点から見える世界を、もっと知りたい」それが、私が誰かに惹かれる時の大きな理由のひとつだと思う。私とは違う考え方、感じ方、生き方、生き様…そこには私の知らない世界があり、ワクワクがある。その歩いていく姿を見ていたい、応援した…

距離感

人との距離感にはいつも悩む。掴むのが苦手だ。人間関係はいつでも相手あってのものだから、私の考え方だけではもちろん通じないし、その相手に寄っても様々なカタチとなる。心が通じ合ったかと思うと、パッと離れる。しばらく離れていたかと思うと、急に近…

チャーハンを食べながら思うこと。

2月のある日、お昼ご飯にチャーハンを食べながらこんな事を思った。幸せと豊かさの可能性とバランス、均一性について。スプーンですくった、一口分のチャーハンの中に、それぞれの具は同じ比率で入っているのか、と。人それぞれ、幸せを感じるポイントは違う…

チャーハンを作りながら思うこと。

2月のある日、お昼ご飯のチャーハンを作りながらこんな事を思った。 もう2度と恋愛はしない。おろしニンニクと、おろし生姜、葱のみじん切りを胡麻油で、弱火でじっくり熱していく。コントロールできないような感情に振り回されるのは、もううんざりだ。しっ…

猫が招くものとは

アルバイトを含め、これまで様々な場で働いてきた。もともと人と話すことが苦手だし、黙々と仕事をこなすのが好きなので、裏方がよかったのだ。飲食店なら洗い場でいいし、クリーニング店ならアイロン係でいい。なのにどこの職場でも「表へ出てくれ」「君は…

子供の頃、たまにお手伝いとして靴磨きをしていた事をふと思い出した。父も母も沢山靴を持っていたが、主に父の靴を、5足くらいずつ磨いていたと思う。使い込まれた道具が入った工具箱を出し、ブラシで埃を落とす。靴の色に合ったクリームを選び、塗り込む。…

ガラス細工

以前、学校でいじめられていた時期がある。そんなに長くはないし、内容も今思えばたいしたことはない。けれど当時はショックを受けたし、傷ついたし、周りが怖くなった。それまで生きてきた平和な世界は壊れてしまい、恥ずかしさと恐怖にまみれ、人の目が気…

space

家にいて時間がある時には、片付けをしていることが多い。一年ほど前から、いわゆる断捨離をよくするようになった。何かに悩んでいたり、イライラしたり、先が見えなかったりする時、けれどそれらの問題自体を直接解決するためのアイデアが思い浮かばない時…

私の正体

私の正体は、ロボットです。昼間はただ日課をこなし、夜は電源を切って死んだように眠ります。スイッチは、左足の付け根付近にあります。毎日、毎日ただそれを繰り返します。何も楽んではいけません。何にも傷ついてはいけません。誰とも深い関係を築いては…

たった一本、されど一本。

今年一発目に観た映画は、なかなか面白かったです。年末にTSUTAYAで借りたもの。ちょっと急いでいたので、慌てて手に取った偶然の一本でしたが、意外と人の人生について考えさせられるものでした。そのワンシーンがとてもカッコよかったので、早速マネをした…

strobe light

先日、とあるクラブにて、有名なDJのプレイに酔いしれてきた。ジラすのがお得意なよう。アガりきる寸前で、ジラす。ジラされることでまたアガる。老舗のハコは熱気で温度も上昇し、真冬なのに汗ばむ。汗ばむ私に近づく、大手企業の男性。優しくて紳士的だっ…

新年一発目は、意外にも怒りの記事。

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。今年一発目は、珍しく怒りの投稿。素敵な内容とは言えないかもしれないので、どうぞ不快な方は読み飛ばしちゃってください。最近の話ですが、約半年間大切にしていた自分の気持ち…