雨→雪

「嗚呼、この人の視点から見える世界を、もっと知りたい」

それが、私が誰かに惹かれる時の大きな理由のひとつだと思う。
私とは違う考え方、感じ方、生き方、生き様…そこには私の知らない世界があり、ワクワクがある。
その歩いていく姿を見ていたい、応援したい、少しでもいいからお手伝いしたい。そして願わくば、聞かせてほしい。貴方の目に映るものを、感じる気持ちを。さらにできるのなら、過去にどんなことがあったのか。どんな経験が貴方を動かしてきたのか。それは過去にとらわれているのではなく、今の貴方を知る方法のひとつでもあると、私は思う。
それが、友達でも家族でも、私が好きな人たちに対して思うことだ。
私は彼らの話に刺激を受け、自分を高めるための栄養に替えるだろう。彼らを理解したいと思うことで、自分を深めるための滋養にできるだろう。

そうして、いつか私も誰かから「君の考え方、変だけどいいね」って言ってもらいたい。
こんな願望を公言してしまっている時点でつまらないのかもしれないが、私はこのブログでは、自分を偽らないし、隠さないし、背伸びもしない。

雨がやがて、そっと雪へと変わる。
流れ去っていっていた雨水が、結晶となって心に留まる。
ザァザァというただの雑音が、無音になって降り積もる。
急に静かになるので、私は耳を澄ませる。
貴方が発する言葉たちが、それまでは私の中でただ流れ去っていっていたのに、ある時点から音もなく降り積もるようになる。貴方の生活の一コマである何気ない言葉たちが。キラキラとして、何色にも染まっていない。心に積もった雪は私を感動させ、新しい景色を作り出す。
それらはいつか溶けてしまうけれど、積もったこと自体は忘れない。私の中で、幼い日の思い出のようにしっかりと焼きつく。

だからもっと聞かせてほしい。
たくさんの本音たちを。
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