present for…

プレゼントは、贈る時も頂く時も迷う。
好みの違いもあるし、気遣いなのか思いやりなのか恐縮してしまうこともある。
けれど『時間』とは、たいてい誰しもが大切にしているもののひとつであると思う。
仕事の時間。
食事の時間。
休む時間。
はしゃぐ時間。
ひとりの時間。
大切な誰かと過ごす時間。
プレゼントも、相手に喜んでもらえるその時間を提供することだと思う。
たとえカタチがなくとも、たとえ一瞬だとしても。
けれどもしも相手がそれを望んでなかったとしたら、ただの自己満足だろうか。
ただの、自己満足かもしれない。
その時間は、贈ったものではなく私が受け取ったものでしかないのかもしれない。
しかし、人はいつも誰かのことを考えているのではないだろうか。家族や身近な人のことだったり、顧客や社員のことだったり、直接連絡をとらなくとも、ふと頭によぎる人がいたり。

そうして刻まれた僅かな時間は、けれど共有したことで誰かの胸のうちに残り、それぞれの香りを発する。
甘酸っぱかったり、苦かったり。
ふんわりしたり、ヒヤヒヤしたり。
忙しさの中でもそれぞれが大切にする時間とは、生きるうえで大きな価値を与えているものだ。

君がいて大変なこともあった。
責任も生じたし、人間関係にも悩んだ。
けれど君がいなかったら、きっともっとつまらない人生だっただろう。
君がいてくれることで、たくさんの感情を経験できる。
安らいだり、笑ったり、成長したりすることができる。
代え難い価値が、確かにそこにある。
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