Life

流れる川に足を浸して、
繰り返す都会の喧騒と静寂を
私は観ている。

送電線が這う空は
真冬の高さ、月が近い。

ただ早く過ぎて欲しいと思うような日々も、
ほんのささやかなことだけの毎日も、
こんな何気ない日々の営みが重なって、
人生があるんだと、
小さなことでも、
同じようなことでも、
そんな毎日の中に私は生きていて、
静かな日々が、
平凡な日々が、
続いていくこと。
それが人生なのだと。

それでもあっという間に時間は過ぎて、
いつの間にか歳をとって、
いつかふと振り返る日、
皺だらけの手を眺める時、
私は何に触れるだろう。

できることなら、私の小さな弱さも、
小さな強さと同じくらい、
知ってほしい。
愛おしさと同じくらい、
慈しみたい。
小さなことを、大切にしたい。
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