パラダイムシフト
アメリカの動物学者エドワード・S・モースは明治時代に来日し、東京大学の教授として大学の社会的確立に尽力した。
歴史は常に流動的であると捉えている。
過去の事実も新たな資料や証拠品の発見により覆されることもあるし、民族や立場によっても見方が違うからだ。
また、時間軸も過去から未来への一直線のみだとは考えていない。
過去や歴史を知ることと未来を知ることは似ているといつも思う。
未来へのシステム化、効率化、多様化は進化の可能性を秘めると同時に、過去のルーツや背景、良さを再認識させなければならない。両者を見極めてこそ、今の課題が見えてくるのだろう。
私がこの道を選んだのは誰かの役に立ちたいという思いだけではなく、自国を見つめ直したい思いが強い。歴史や文化を多角的視点から考えられること、そこから私が繋げていけること、そういったプロセスを言語という世界の中で学びながら踏んでいけたらと思ったのだ。
日々、疑問に思うことをそのまま放置したくない。世論やメディアの混雑した情報だけでなく、生きた声を聞きそれに貢献していきたい気持ちもある。これからの日本や社会、自分の人生を見据えた時に伝えていきたいことや守っていきたいものが少しだけ見えてきたような気がする。
自分が今、教育を受ける立場でありながらこれから教育業に携わる立場であり、さらには子供たちの教育を取捨選択していく立場として、全体を俯瞰し、良質なものを判断する目が必要だ。