Good shoes take you to good place.

読むことも書くこともせずに、教えることに専念していた数ヶ月。自分を追い込むことと、そこで発揮できる何かを見つけようとしていた。
OFFに履きたい真っ白のビーチサンダルは、まだその出番を待っている。

現場にはリアルな「日本の今」がある。
メディアでも噂でもない生の往来が見られる。
少なくとも日本はまだ、「流れ者が辿り着く墓場」でもなければ「なんとなくいられる場所」でもない。目的を持ち、来るべくして来る国という立ち位置があることに救いを感じるのは私だけだろうか。
ここはシビアだ。ビザを更新できずに帰国する背中を見かける。
そこに背負ってきた期待と勇気を超えられなかった現実は、ただの無情さではなく、その後の消化過程における日本の質が試される、ある重要なステージであるようにも思う。
最近の傾向を俯瞰すると、遅ればせながらも国際化の捉え方を再び意識しているように見える。何かを「かけて」来ているのはすぐにわかる。この国には努力して来るだけの価値があるのか、努力した後に得られるものはあるのか、そんな問いに対する私なりの答えというものを、手応えとともに体感していきたい。

自分の中でまた、セクションが変化していく感触がある。
仕事を通して見える自分はまるで別人で、所在と存在の間にあるズレのような感覚は、単に時間の話だけではないように思う。
裸足で歩いた6月から1年。
パンプスで歩く靴擦れだらけの足にも、踏みしめる過程があるのだと思う。
近いうちに、擦り減った靴の修理に行きたい。
正式な卒業まであと3日余り、でもまだここはスタート地点である。
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