2018.02.02.

 

 

 

二人で写真を撮ろう 懐かしいこの景色と
あの日と同じポーズで おどけてみせて欲しい

 

見上げる空の青さを 気まぐれに雲は流れ
キレイなものは 遠くにあるからキレイなの

 

約束したとおりあなたと
ここに来られて本当に良かったわ
この込み上がる気持ちが 愛じゃないなら
何が愛かわからないほど

愛をこめて花束を 大袈裟だけど受け取って
理由なんて訊かないでよね
今だけすべて忘れて 笑わないで受けとめて
照れていないで

 

昨日とよく似た今日は 何気ない分かれ道を
分かって選びそびれた 臆病のせいでしょう

 

私は泣くのが得意で
最初から慰めを当てにしてたわ
何度も間違った道 選び続けて
正しく ここに戻って来たの

 

巡り巡る時を超え いつもあなたの所へと
この心 舞い戻ってゆく
無理に描く理想より 笑い合える今日の方が
ずっと幸せね

 

violet, indigo, black and blue
flame, yellow, purple, sky blue,
pink, yellow green, ash, brown……
あなたに贈る色は……?

 

巡り巡る時を超え いつもあなたの所へと
この心 舞い戻ってゆく
ありがとうも言い出せずに 甘えていた
今日ここへ来るまでは

 

愛をこめて花束を 大袈裟だけど受け取って
理由なんて訊かないでね
今だけすべて忘れて 笑わないで受けとめて
本当のわたしを

 

いつまでもそばにいて

 

https://youtu.be/gU5oN0KVofU

for you

もう言葉は届かない。

もう声も届かない。

もう顔を見ることもできない。

 

それならば、

どうやって伝えたらいいのか。

どうやって償えばいいのか。

 

もう何も出来ないのだと諦めてた。

 

でも。

 

言葉を交わしたい。

声が聞きたい。

顔が見たい。

 

私を疑っててもいい。

少しでいい。

心のドアを開けて欲しい。

上手じゃないかもしれない。

怖くて手が震えてしまう。

でも変わらない想いはここにあって、

それを伝えたい。

 

いつか届くまで。

 

こんなにも悔やんでることを。

こんなにも愛してることを。

懺悔

父に逢いに行った。

逢わなければならない気がした。

強い衝動が私を動かす。

涙も、愛おしさも、携えて。

後悔も、反省も、従えて。

 

雪に埋もれた其処は、

誰もいない其処は、

ただ静かに、ただひっそりと、

私が来るのを待っていたようだった。

 何時間もかけて、

たったひとり、雪を下ろす。

雪があらゆる音を吸い込んで、

静謐と静寂が包む。

 

どんなに言葉をかけても、

父は何も語らない。

 

 

遅すぎたのか。 

私は間違っていたのか。

 

でも私には此処しかなかった。

行く処がなかった。

全てを聞いてくれる場所が。

私の何もかもを知って、

見ていてくれる人が。 

 

此処に来るまで、10年もかかってしまった。

10年も、来ることを決意できなかった。

そんな不甲斐ない私を、

父は許してくれるだろうか。

私は、間違っていないだろうか。

 

罪と罰

懺悔。

1時間、言葉を浴びる。

 

 

 何かを断つのは、

貴方の傷が癒えるように。

 

 

言葉が言葉の意味を持たないなら、

言葉以外の何かが届いてほしい。

でもそれは私の贅沢なのかもしれない。

貴方の幸せを、

貴方の笑顔を、

ただそれだけを祈るしかないのかもしれない。

 

 

 

 

 

朝の色のアンバランス

明け方に見る空は、

濃紺のグラデーションが滲んでいて、

あまりにも美しく、

たまらなくさびしく、吐く息が白い。

 

私の中には、何の言葉もない。

こみ上げるのは声にならない想いで、

誰にも言えないから飲み込む。

言えないから喉が詰まる。

乾いた咳ばかりが代償。

噎せて嗚咽をこらえる。

 

心の病は根雪のように深くて汚い。

貴方はいつも暖かい。

キャンドルの炎のような光。

私の暗闇に揺れる灯火。

私に刺さるつららも、私から生まれるつららも、

全て溶かしてくれた。

どうしてだろう。

いつも思い浮かぶのは、その柔らかさ。

 

夜露がしたたる静かの海で、

私は小さなつららばかり作っていた。

孤独で冷たい営みは、前提まで凍らせてしまうから。

私はその足元ばかりを見ていた。

 

でもふと見上げれば、

そこにはあの明け方の空があって、

混じり合う色味のアンバランスな魅力に、

失った声も後悔ない。

私がこの場所から動けたら、

たまらなくさびしい朝の色も、

変わるのかもしれない。

 

 

 

 

 

呼応

眠れない夜は、夢を数える。
心が震えるのは、本当はわかっているから。
涙が出るのは、また会いたいから。
思い出すのは、私を呼ぶ声。

絡まった時間をほどいていけば、
あの曲のように私を見つけてくれて。
ずっとそんな夜を待っていて、本当に目の前に現れた時、私は何かが動き出すのを感じた。

いつか走った夜。
追いつけなかった夜。
息が切れて、もう手遅れかと、
胸が締め付けられて、辺りを見回して、
此処は何処だろうと、
一瞬全てが暗くなって、
私はただ立ち尽くした。
それでもまた走り出すのは、
私を突き動かす衝動があって、
間違ってないんだと、いつかの私が背中を押すから。

もう大丈夫。
今度は大丈夫。
そう言いたいのに、
言葉はいつも空回り。
掌の文字、握り締める。

だから今日も貴方の名前を呼ぶ。
もう離れたくなくて。
そばにいたくて。
貴方の名前を呟く。
何度も何度も。

夜の過ごし方

夜の長さを測っても、
あまりに短く感じてしまうのは、
楽しいからではなくて、
急かされすぎているからだと思う。

何かを忘れていくように急いで、
沈黙を守るように急いで、
矢のように過ぎていく日々に、
私の心は取り残される。

静かな夜に身を任せたい。
少しのお酒も、
酔ってしまうことも、
泣いてしまうことも許される夜。
時間を無視して、
息を抜いて、
とりとめのないことを話せる夜。
ただ頷いて、
寄り添って、
明日を気にしない夜。

気が抜けなくて、
甘えられなくて、
泣けない毎日は、
私に空気圧の低い眠りしか与えず、
息ができない。