2016-01-07 禊 霜降る季節、滴る清流の飛沫を浴び、日 高く昇り出づる頃、いにしえの社に還り着く。諸行を見給わりし大樹の下、補完されし情と業と輪廻を仰いで、此処に天命をひとつ授かる。其れは麗しき幾千年の記憶。其れは美しき約束の地。よもや詞なき満ちし思惟は、また幾度と寄せ胸から溢れん。甦る契りの夜。慈しみてなお止まん。季節巡れどことわりは定か。我すがらに君に相添はまほし。