日本語=母国語

世界には、文字を持たない民族がいる。
それは自分たちの歴史や伝統、宗教などを守る為の手段であったり、教育の体制や環境からの理由であったりするだろう。

日本は小さな島国であるからか、ほとんど民族が混在することなく独自の文化を築いてきた。日本語もそのひとつで、漢字など中国語の影響は受けつつも独自の言語であるといえよう。しかも興味深いのは、日本人のみが日本語を使うことで、日本国外で日本語が使われることはほとんどないにも関わらず、言語の使用者数は世界ベスト10に入る。更には使用する文字数が多く、常用漢字だけでカウントしても2000文字近くあり、常に平仮名とカタカナと漢字を混ぜて使い、横書きも縦書きもできる。「言葉」という単語ひとつだけでも「言葉、ことば、コトバ」と表記できるのは日本語だけではないだろうか。そしてそこには母国語だからわかる、視覚によるイメージの変化をつけることができる。
私は、ブログの記事にタイトルをつける時にも、カタカナにしようか漢字にしようかなどと考えるし、ただその違いだけでも雰囲気が変化する。

長い歴史上、たくさんの言語が失われてきた中で、複雑な日本語がこうして今も残っている事実は大切な事である。
普段は当たり前に使っている日本語が私は好きだし、書くことも好きだ。常に私のそばにあり、記録や考察や表現の一手段となっている。
他の言語ももっと習得したいとも思うが、母国語の美しさと大切さを再確認することもまた、外の世界へ出る一歩なのかもしれない。
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