the last 5 minutes

人生の残り5分は、いつ訪れるかわからない。
明日かもしれないし、50年後かもしれない。
その5分間は、自覚できるかもしれないし、突然すぎてあっという間に終わるかもしれない。
しかしそのポイントが、着地点であるのには間違いない。

映画はラスト5分が肝心だという。
そこに至るまでの2時間を覆すようなテーマを投げかけることもできるし、強烈な後味を残すこともできる。様々な疑念と余韻を残すこともできるし、期待どおりのハッピーエンドにすることもできる。しかし作り手のセンスが大いに問われる非常に重要な部分でもある。そこが素晴らしければ何度でも観たくなるし、観る度に様々な解釈ができる。深みと濃度が増していく。

さて、私の人生もいつラスト5分が待っているのかわからない。わかっていれば、計算し尽くされた映画のように、華やかに盛り上げられるのに。しかしわからないからこそ面白いのが、映画と人生の醍醐味なのではないか。
今後、どんな急展開があるかも予測できないが、いつかの着地点に向けて、深みと濃度が増すようなセンスを磨いていきたい。
大好きな友人との会話からそんなことを考えた、冬の午後だった。
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